ごきげんよう、じんすけです。(@jinsuke_com)
今回ご紹介するのは彩図社という出版社の編集者でありながら、自身も作家・ジャーナリストとして裏社会を取材し続けている草下シンヤ(@kusakashinya)さんです。
草下シンヤさんはTwitterや、同じく裏社会ジャーナリストとして知られる丸山ゴンザレスさんのyoutubeチャンネル『裏社会ジャーニー』でも発信をしているので、気になる方はのぞいてみてください。
そんな草下シンヤさんですが、自身が裏社会に興味を持ったきっかけ自体は、小学生時代の教師の殺人事件だったそうです。
草下シンヤの半生、裏社会作家の成り立ち
具体的に草下さんの半生が語られているのは下記の記事になります。
最初のきっかけは小学生時代に担任の教師が殺人を犯したこと
この殺人事件のきっかけは不倫からの無理心中ということみたいです。
この事件について草下シンヤさんは以下のように述べています。
「親と先生って大人の見本じゃないですか。その先生が人を殺したと聞いて『大人って信用できないな』って思いました。
それから『人間って何か?』『犯罪って何か?』と考えるようになりました。それが自分が今歩いている道につながってるのかな?と感じます」
(東洋経済オンライン)
学校の環境もあり裏社会に近い場所に
その後も生徒会長になって校則を変えたりするなど、一見普通の、むしろ優秀な学生生活を送っていたように見える草下さんですが、学校の環境(周りの人間)はあまり良いとは言えなかったようですね。
しかし、だからこそ草下シンヤさんは、より相手の背後にあるものだったり、自分とは違う家庭環境などに敏感になったようにも思えます。
そして草下シンヤさんは学生時代に『作家になりたい』と思ったこともあり、『それなら裏社会のことも知っておいたほうがいいだろう』ということで、徐々にそういった交友関係を通じて裏社会に近い場所に身を置くようになっていった。
「高校を卒業したら、地元で1年間ブラブラしようと思ってたんです。もっと裏社会も見ておきたいなって思いました。物書きになるなら、そういう世界も知っておいたほうがいいので」
深夜のコンビニでバイトしながら、悪友たちと遊んだ。麻雀をしたり、文章を書いたり、中原中也の詩集をポケットに入れて海岸を散歩して、寝転んで読んだりもした。
(東洋経済オンライン)
自分には裏社会の適性がない
一方で、草下シンヤさんは自身に裏社会に適性がないとも述べています。
「裏社会って一般とは違うルールで動いてるんです。弱肉強食。嘘も突き通せば本当になる。つまり裏社会は、どこかで人を傷つけることが平気じゃないとできないところがあるんです。
自分は暴力が嫌いだし、嘘も嫌。適性がないなと思いました」
(東洋経済オンライン)
そうした自己分析を経て、本格的に作家になろうとした草下シンヤさんは、東京へ出て彩図社へ就職した。
出版ネタのために自身のエッセイ集を出版することに
やがて編集者として活躍する傍ら、出版ネタのためにみずからが持っているネタをエッセイ集として出版し、作家になった草下シンヤさん。
現在も裏社会にまつわる本を世に出しています。
そんな草下シンヤさんは、自分が裏社会を取材していく中で、以下のようなポリシーを掲げています。
「(略)犯罪をセンセーショナルなものとしてだけ書いて終わるのではなく、“人間”を掘っていきたいと思ってます。事件が終わっても人は生き続けますからね。取材するときもいつも“人と交流する”ことを心がけています」
(東洋経済オンライン)
草下シンヤさんの半生について:まとめ
こうしてみると、やはりなにかの職につくというのは、なにかしらその人の経験や体験が関係しているように思えます。
もちろん、必ずしもすべての人が自分の経験が生きる職業についているとは言いませんが、普通のサラリーマンとは違った職業についている人には、理由があるのだと思います。
あらためて、草下シンヤさんの活躍は本当に興味深いので、気になる方はぜひツイッターやyoutubeを見てみてください。
草下シンヤさん原作のマンガ